庄内浜一帯の砂防林として植えられた黒松を使った野趣あふれる彫り文様。本間家の歴史と想いが詰まった酒田伝統工芸品です。
~庄内浜砂防林の伐採材を活かした酒田のクロマツ工芸品~
私財を投じて庄内砂丘にクロマツの砂防林を築いた、酒田市の本間家3代当主・本間光丘。その名を冠した光丘彫は、倒れたり伐採されたクロマツをお盆や茶托などに加工し、板の表面に文様を彫刻したものです。江戸時代から続いてきた光丘彫は、昭和の初期を境に近代化が進んだことで衰退を余儀なくされましたが、平成になって酒田木工同好会の会長を務めた今野正治(しょうじ)氏と、指物(さしもの)師の菊地秀雄氏によって復興が行われました。
~昔ながらの野趣あふれた光丘彫の彫り文様をめざして~
光丘彫の一番の特徴は、荒削りにもみえる野趣あふれた彫り文様です。菊地氏はそれを再現するため、旧家に残るお盆や茶托を元に研究を行い、市松文様と竹網文様による「酒田光丘彫」を発表しました。それからさらに試行錯誤を重ね、彫刻道具をすべて手づくりするなどしてようやく平成19年、昔ながらの彫り文様(本彫り)を実現。大切な地域の伝統を二度と絶やしてはいけないと製作の継続に努めています。
※手作り商品のため、お時間をいただく場合がございます。
*製造販売者:キクチ工芸
*商品サイズ:240㎜×300㎜