亀笠鉾(かめかさほこ)
酒田市指定有形民俗文化財「酒田山王祭礼祭用亀笠鉾」
酒田の鎮守日枝神社の祭礼「酒田山王祭」(現酒田まつり)には、各町内でそれぞれの山車を出していました。
亀笠鉾は、本間家3代本間光丘(ほんまみつおか)が、山王祭りを盛大にすることによって、酒田の町を活性化させようと、京都の人形師に作らせ、船で運んできたものです。亀鉾にしたのは、酒田を亀ヶ崎城下と言ったことや、亀が竜宮のお遣いとして非常にめでたいものとされていたからだそうです。またこの亀の頭は竜の頭に似ていますが、上日枝神社のご神体を竜神としていることにも関係があるらしいと言われています。
長い間山王祭ごとに本間家前に飾られ、また、行列に加わり「本間家の亀」として親しまれていました。
平成13年2月に酒田市へ寄贈されたことを受け有形民俗文化財に指定し、平成13年度・14年度に2年をかけ修理を行い、新たな傘を復元しました。酒田山王祭にちなむ由緒ある亀笠鉾です。
亀笠鉾は、山居倉庫「酒田夢の倶楽」内に展示しております。